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夜の暗闇

第4章 dream







ある日―



夢を見た







左に章大くん…右に忠義





どちらからも引張られて



腕がちぎれそうやった






痛いって言うても離してくれんくて




泣いてた





それでも、引張られて痛かった








『やめて!!!』







自分の声で起きた












寝汗をかき喉がカラカラやった








時間は、まだ深夜3時






ふと携帯を見たら




着信があった








章大くん








会社で仕事上で話すことはあっても



笑ったりすることは、なかった







着信があったのは、1時過ぎ





迷ったけど





電話をかけた








数回コールが鳴り





「もしもし・・・」





章大くんが出た





『やけど・・・』



安田「ちゃん・・・」


『着信があったから・・・ごめんなさい。こんな時間に・・・』


安田「ええよー。寝れんくて映画見てたから」


『そうなんですね・・・』


安田「ちゃん。この前ごめんなぁー。」


『あたしこそごめんなさい。彼氏いてること黙ってて・・・』


安田「ほんまやで・・・ま、気付いたねんけどな・・・奪えるかもって変な自信あってん」


『あたしも、章大くんとって思いました』


安田「敬語に戻ってる・・・フフ。もう僕じゃあかんのやなぁー」


『そうじゃないけど・・・』


安田「会いたい。ちゃん。」


『今は、会えん・・・』


安田「今は・・・か・・・」


『あたし彼氏と婚約してさ・・・でも、その頃には、どっちも大事って思ってて・・・でも、今は・・・』


安田「やっぱええ子やなぁーちゃん」


『違う・・・違うねん・・・』





いつしか涙がこぼれてた





安田「ちゃん。愛してた。ちゃんの笑った顔が一番好きやった。泣かしてごめんなぁ。」


『章大くん・・・あたしも大好きやったよ。ほんまに・・・ありがとう・・・』


安田「僕、転勤なってん。来週から名古屋行くことなってん」


『え・・・?』


安田「ありがとう。またね」







そのまま電話は、切れた



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