第7章 O×S③
その日を境に、スタッフさんの態度に少しずつ違和感を覚えた。
最初はたまーに無視される程度だった。
そのうちだんだんひどくなってきて
肩をわざとぶつけてきたり、きこえるように悪口を言ってきた。
ついには、携帯にメールがくるようになった。
「お前なんか嵐の足を引っ張るだけなんだよ」
「嵐辞めろ」
少しずつ酷くなってくる嫌がらせ。
嫌がらせに耐えながら、仕事もこなさなければいけない。
俺の体調も少しずつ悪くなってきて、睡眠もとれなくなってきて。
メンバーに言ってしまえばすごく楽なんだろうけど、迷惑はかけられない。
そんな日々を過ごしていたとき。
数人のスタッフに呼び出された。
翔「…用ってなんですか?」
ス「なんで嵐やめねぇの?」
「お前なんているだけ無駄だよ」
「お前のあの日の発言のせいで嵐の評判悪くすんの嫌だろ?」
「嫌ならとっととやめろ。」
翔「嫌です。嵐はぜったいやめたくありません…」
ス「なら、どうやって俺らの機嫌とってくれるかな?」
「賢い櫻井くんならわかるよね?」
翔「…金ですか。」
ス「ちげーよ。体だよ。」
その日から俺の地獄の日々が始まった