第5章 A × S
A side
今日 翔ちゃんは朝から仕事が詰まってたみたいで 、
息付く間もなかったみたい。
S 「ふぅ〜 。 …ぁっ…」
翔ちゃんのため息が聞こえた後、少し呻き声が聞こえたので
翔ちゃんの方に振り返ると
バタンッ
翔ちゃんが倒れた 。
翔ちゃんが倒れるの 、スローモーションみたいにゆっくりに見えたんだ 。
こんなに 翔ちゃんもろかったっけ 。って思ってしまった
いや 、俺が知らなかったんだ。
俺が 、ちゃんと見ていなかったんだ 。
翔ちゃんは、優しいから 、お兄ちゃん気質だから 、リーダーにしか甘えない 。
リーダーにさえあまり甘えない 。
そんな 翔ちゃんにちゃんと気づいていなかったんだ。