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人魚姫ストラテジー【HxH】【裏】

第17章 記憶と私達


相変わらず大きく聳え立つ、カヅキの屋敷。
上品ではあるが、今の彼らにとっては、不気味で悪趣味な雰囲気を漂わせていた。
二人きりで来たはいいが、ルルは不安と緊張で立っているのが精一杯だった。
「無理するなよ、いつでも飛び出てやるから。」
クロロが優しく頬を触る。
それだけで、なんだか安心出来た。
「平気です。行きましょう…!」
奮い立たせて、いよいよ黒幕に会いに行く。

道化の者がまた迎え、この前と同じ道順で同じ部屋に通された。
誰も一言も話さないままだった。
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