第7章 悩み・・・
これらの変化が何なのか、気になる・・・
早「・・・坊ちゃん、
今日は険しい顔をされていますね?」
今は、学校から帰る車の中だった。
『・・・そうか?』
早「何かあったんですか?悩み事とか?」
『あー・・・悩みではあるか・・・』
早「私に話してくだされば、
何かお力になれるかもしれません」
『あぁ、まあそうだな』
相談事は早川に聞くのが一番早い。
親父に聞いても、頼りないし、
母親は、俺に悩みがあると大騒ぎになる・・・
姉さんは・・・きっとからかってくるだろうし、
兄さんは、あまり家にいない。
『んー・・・それがさ、
最近俺なんか変わったじゃん?』
早「あー、はい。そうですね」
『それは何でかな~?と・・・』
早「なるほど、そのことでしたか」
『早川、何か分かる?」
早「・・・そうですねぇ・・・
見た目を気にされたり、
上の空な時が増えたり、
ノートの切れ端に女性の名前が書かれてたり、
今まで気にされてなかった開催予定のパーティーの
出席者リストを気にされるようになったり、
学校へ行くのをとても楽しそうにされていたり、
反対に帰りは何だか寂しそうでしたり・・・
難しいですが・・・
そうですねぇ・・・
私が思うに、学校に何か興味のある方が
いらっしゃるのではないでしょうか?
またその方はパーティーにも
出席するような方である・・・とか?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
(早)坊ちゃんには、すぐ正解を呈示するより
ヒントを差し上げた方がいいでしょう。
ノートの切れ端の件は、口を滑らせました。
気づかれなければいいのですが・・・
『・・・・・・・早川っ!!』