第5章 抜き打ちテスト
ダダダダダダッ!
ガラッ!
『セ、セーフ・・・?』
ユ「ギリギリセーフ☆」
シュ「お~今日は間に合わないかと思ったわ!」
『ば、馬鹿言うんじゃないよっ・・・はぁはぁ・・・
・・・っ、意地でも間に合わせるわ・・・はぁ・・・』
朝、夢を見ていたら、
本気で遅刻しかけてしまった。
間に合って良かった・・・・・
ガラガラ・・・
先「おー、席つけー」
担任の渡辺先生が教室に入ってきたので
席につこうとしたとき、
結城清玲と目があった。
ばっっ!!!!!
あ・・・
ユ「ん?どうかした?」
『え?・・・えぇ?何も・・・』
やば・・・
あからさまにそらしちゃった・・・
あーもー・・・
昨日のことは忘れる、忘れる、って思ってても
あいつの顔を見た瞬間思い出してしまう・・・
昨日も考えすぎて眠れなかった・・・
普通にしなきゃ・・・
先「はいはい、みんな来てるな~」
いつも通り、ぐるっと教室を見回す。
先「今日は、みんなに重要な連絡がある~」
「結婚すんすかー?」
先「コラ、黙ってろー」
なんだ・・・?
嫌な予感がするな・・・
先「あ~1限、俺の授業で小テストすっから。
休み時間に復習しとけ~、以上だ」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
「ちょ、先生そりゃないっすよ!」
「急に言わないでよ先生!」
先「だから、20分ほどだが事前に伝えてんだろ
あと、いつも通り赤だったら、放課後追試だからな~
予定あるやつは気合い入れろよ~」
「それ、全然“事前”って言わないんすよ!」
「うわ~~~~最悪だ~~~」
先「じゃ、以上だ~」
そう言って、先生は教室を出た。