第9章 番外編 出会い
それから、俺らは3人で
昼飯を食べるようになった。
田中君はと言うと、
「あれはない」と噂が広がり、
若干、腫れもの扱い・・・
・・・・自業自得だ・・・・
桜井とは、これがキッカケで
今のような腐れ縁のような関係に・・・
心開きすぎ・・・とも思うことも・・・
・・・そして、
島藤と仲良くなり、
清玲と出会うようになるのは
もう少し先こと・・・・。
ユ「加奈子~、卵焼きほし~」
◆「いいよ~ん」
目の前には、暇さえあれば
俺を虐めてくる
憎き悪友たち・・・・
ユ「美味しい~
本当、加奈子の卵焼きは
どこよりも美味しい!!」
◆「ありがとう~」
今日は、晴天・・・・
何となく、桜井と初めて会った
あの日を思い出していた。
セ「え~、俺も食べたいな~」
◆「へ、はへはった。」
(え、食べちゃった。)
ケロッと答える桜井。
セ「えぇー・・・
じゃ、じゃあ明日食べたい」
◆「明日は、売店だからお弁当じゃない」
セ「えぇ・・・」
ガックリうなだれる清玲。
・・・・・・・。
お前も俺と同じ匂いがするぞ・・・
今に、こいつらの虐めが始まるぞ・・・
気を付けろ・・・
仏のような顔で心の中だけで
諭してやった。