第3章 【日向 龍也】Is he a beast?
彼と暮らすようになってから分かったことがある。
龍也は思う以上に狼だ。
私を大切にしてくれているのは分かる。抱く時も許可を取るし、抱きしめる時もいいかどうか聞いてくれるし。
それは分かるのだが、抱く時はまるでライオンのようによく食らいついてくる。
それで何度もイかされたのは記憶に新しい。
彼はすっきりした様子で仕事場に向かった。
何だろう、これが男女の差か?
何だか、年は大して離れていないのだが若さの差を感じてしまう。
(う、動けない…腰が、痛い…)
休みだっただから良かったものの、ベッドで1人ぷるぷると震えながら痛みに耐える自分の姿は何とも無様だった。