第10章 壊れていく日常
黒尾side
今日は18時に仙台駅っつたよな。
黒母「鉄郎。櫻ちゃんからこれが届いたわよ。」
これって…!新幹線の行きと帰りの切符!
黒母「何処かにいくの?」
黒「今日、18時に仙台駅にこいって。櫻を東京につれてけって。」
黒母「…。来るのはいいと思うけどどこに泊まるの?」
黒「そこでお願いがあるんだけど。しばらく?櫻をうちに泊めてくんね?」
黒母「いいわよ?」
え?意外とすんなりオッケーもらえた。最近お袋が優しいのは気のせいか?
黒母「あんたのためじゃないよ。もともと櫻ちゃんが東京に来たら泊めてくれないって、彼女の両親に言われてたのよ。」
黒「そっか。じゃあ、今日学校終わったら部活に行かないで仙台に向かうわ!」
終わるのが4時…櫻の切符が4時半の電車。グリーン車の窓際2席かよ。しかも2階が2枚ずつ…どんだけ金持ちだし。
研「クロ、なにしてんの。はやくいこうよ。」
黒「おう。あ!今日部活休むわ。」
研「櫻のところにいくんでしょ?ちゃんと連れて帰って来てね。」
黒「当たり前だ。」
今日は自由登校だから研磨も行く時間が遅い。
がっこーに着いたら猫又監督に
黒「監督、今日部活休みまーす。」
猫「なぜ!」
黒「ユースの櫻ちゃんに仙台に来いって言われたからです。学校をすぐにでないと間に合わないんですよ。」
研「俺からもお願いします。」
猫「わかった。行って来い。」
あざーす。
研「連れて帰っててこなかったら許さないから。」