第6章 VS女子バレー部
菜華side
なに?あの子読んでた、私の打つ場所をわかってた。のに、あえて取らなかった。何者?ユースに入っているって聞いたけど。只者じゃない。おまけにワンバンで、2階のギャラリーまで!
入ってるし。イラ
負けないよ。
古「いくよ!翠ナイッサー!」
その試合のラリーは続いた。最終セットは、櫻ちゃんが抜けた。理由は指の故障らしい。及川の代わりにトスをあげ、痛めた。あはは。いたそ。だからってては抜かない。
結果は
男バレが負けた。男バレは少し手を抜いたらしい。彼女が怪我をしたから。
ギリッ
最悪。手なんか抜かれて。
古「なんで手を抜いたの。彼女のため?」
及「いいや?彼女が言った。このまま続けていたら俺や他の人の膝が壊れるって言って。決してお前たちのためじゃないよ?」
古「ふふ。なんなのよ。本当、櫻ちゃんが欲しいわ。」
生意気な。
見ててね?これから、貴方の大事な人がどんどんと離れていくところを。
忘れたなんて言わせない。あのときの私を。