• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第27章 中忍試験・開幕





「歌神さん、バカなの?自分から喧嘩振ることないでしょ!?」


『あは、まーね。でも、私だって戦ってみたかったし。
まあ、名前を覚えてもらうだけで、今は十分かな。』


心配するサクラに笑って返し、サスケの様子を覗く。
拳を握りしめ、下を向いていた。


「サスケくん……」


「けっ…なーんだ。うちは一族も大したことねーんじゃねーの?」


「くっ…うるせー…次はあいつをのしてやる。」


サクラがナルトを叱責する。
しかし、ナルトは止めない。


「フン…。ぼろ負けしたくせによ。」


サスケはナルトを睨む。

まあ、それが事実なのだ。
それに、ナルトが言いたいことは、サスケの悪口ではない。
ナルトの足りない言葉をリクは付け足した。


『サスケ、リーさんの手、みたでしょ?
リーさんは毎日毎日、すごい特訓してるのよ、私達よりも。それだけよ。
…ね?ナルトくん?』


「うん。そういう事だってばよ!」


サスケの様子を伺う。
するとサスケは、一度拳を強く握り、それを離す。
そしてまた、ぎゅっと握った。

そして、ニヤリと笑った。


…いつものサスケだ。


「面白くなってきたじゃねーか…中忍試験、この先がよ!」


サクラもナルトもリクも、それに一言返事する。


「行くか!ナルト、サクラ、リク!」


サスケの声で、第七班は今度こそ指定された部屋へと向かった。





/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp