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イケメン王宮

第8章 留学


「良いのフェデルタ?」

「はい。私は今でも萩様の騎士です
今度こそ萩様をお守り致します」

「ふふっありがとう。
ねえフェデルタ、2人に時に様付けしなくても良いよ?
昔みたいに呼んで欲しいな『萩』って幼馴染でしょ?」

微笑み可愛らしく小首を傾げて見せる

「わかったよ萩」

「いつ団長になったの?」

「あの事件があった後にな.....
あの日、警護を担当したのは団長だったんだけど連れて行ったのは入ったばかりの新人だったんだ
団長に『なぜ新人ばかり連れていくのですか?』と聞いたら『デジール様の指示だ』と言っていたんだ
おかしいとは思ったんだ、だが団長がいるし屋敷に一泊して帰るだけの簡単な任務だと自分に言い聞かせて見送った
それなのにあんな事になるなんて.....
団長が殉職して部隊にいた騎士たちは王達を護れなかったと言う理由で投獄され処刑されたよ
たぶん口封じされたんだろうな」

「酷い....自分は手を汚す事無く人を動かし、最後にはその人さえも殺してしまうなんて」

ポロポロと涙を流す

「萩...」

泣く萩を優しく抱きしめる

「デジールは今クロッシュで孤立している
最初は国王代理として公務をこなしていたが
今はほとんどを官僚に丸投げしている
公務はしないのに無茶苦茶な要望をばかりしてくる
さすがに官僚たちが怒ってデジールを国王代理の座から引き落とそうと、デジールの悪事のデータを極秘に集めているんだ
今回シュタインのパーティーに警護としてついて来たのは
デジールがよからぬ事をしないように見張る為だったんだが
官僚たちに良い報告が出来そうだ」

「良い報告?」

フェデルタを見上げ小首を傾げた

「そう萩が王女が生きていたってな」

腰に腕を回し抱き寄せたまま微笑む
萩がうるんだ瞳で見つめていると
チュッと頬にキスが落ちる

「所で話は変わるんだけど.....ノアって萩の何?」

「えっと.....伴侶候補?」

「伴侶候補!?」

「兄様がね『クロッシュの次期国王、伴侶を探したらどうだ。
ウィスタリアには良い人材がたくさんいるだろう』って
ノアは候補の一人だよ」

「候補の一人ってことは他にもいるんだよな
もしかして、アランも?」
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