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イケメン王宮

第6章 お披露目会


<     兄様へ

  私は自分の過去を思い出しました
  兄様にはとても感謝をしております
  ですがこのままクロッシュをデジールの好きに
  させる訳には行きません。
  ジルが事情を知り手伝ってくれる事になりました
  ウィスタリアのプリンセスが私にそっくりと言う事で
  プリンセスの代わりに公務に参加させてもらい
  クロッシュの情報を集める事にしました
  兄様、勝手なことをしてごめんなさい
           萩より  愛を込めて 追伸アルによろしくね >

「.....萩は辛い過去を思い出したのか
しかし、あいつは強いな
クロッシュを取り戻すと言うならば俺も手伝ってやろう」

「ゼノ様...萩様は大丈夫でしょうか?」

心配そうに手紙を覗き込む

「もうすぐお披露目会だったな....アル」

「はい。手配いたします」




「サクラ様お披露目会の準備は進んでいますか?」

「はい。順調です」

「そういえばシュタインからお披露目会へ参加したいと
申し入れがありました。
当日はゼノ様のお相手をお願いいたしますね」

「は、はい。分かりました」

笑顔を引きつらせながら頷く

「大丈夫ですよ。まだ日はありますし
それに萩様もいらっしゃるのですからね」

にっこり微笑んで安心させる

「ですが萩様を頼りにしてばかりではいけませんよ
貴方がウィスタリアのプリンセスなのですからね」

コンコンとノックがして扉が開く

「ジルちょっと良い?
クロードが当日のドレスをどうするか
決めたいって言ってるんだけど」

扉からひょっこり顔を出す
サクラを見付けると笑顔で近づく

「サクラ姉様!お披露目会の準備ですか?」

サクラに様付けは止めて欲しいと言われて
姉様と呼ぶことにした

「うん。ろうそくを使って幻想的な世界を
作り上げようって思ってるの」

「わぁ素敵だね!」

二人でキャッキャと話していると
コンコンとノックがありユーリが顔を出す

「サクラ様そろそろダンスのレッスンの時間だよ」

「姉様私も一緒に私も行っていい?」

「もちもん、一緒に行こう」

ユーリに連れられてホールへと向かう
そこには王位継承者の3人が待っていた
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