第31章 好敵の発破
パキ
SMASH!
轟君の氷結を、再びオタク君は指を弾いて打ち消した。
プレゼント・マイク
《まーーーた破ったあ!!!》
緑谷
「ッ!」
轟
「ちっ……」
攻撃受けてたまるか、って感じだな〜…凄いは凄いんだけど、
風利
「緑谷君…あんなに“個性”使って、大丈夫なのかな…」
薙景
「氷結防ぐの優先したら、ああやるしかないんじゃない?」
許容範囲超えて、弾いた指が使えなくなっても…氷に捕まれば終わりだから。
風利
「でも、防げても攻撃しなきゃ後手に回るばっかなんじゃ…」
薙景
「ただ後手に回ってるんじゃない。攻略法を探ってるんだよ」
緑谷
(見極めろ…考えろ…見つけるんだ…!!!)
オタク君は分析能力が高い…そして、そうしなきゃ勝てないって分かってる。
緑谷
(あと、“6回”の中で!)