第15章 父上からの最後の課題
幸結side
リトナのお父様は無言で
私達の行動を見つめている。
判定はーーー
『合格だ。その根性と大胆さならばーーーやっていけるだろう。約束通り新たな婚約者を取り消し、幸結との仲を認めてやっても良いぞ?結婚式は3日後に行う。それまでに精々楽しみにしていろーーーふぁ、ふぁ、ふぁ・・・』
認められたの?
3つの質問で認められたというの?
本当に??
信じられないけど
良いのかな?
「はは!やったぞ。ついにやったな!ははは!!」
「リトナ、苦しぃ・・・」
「あ。すまない。嬉しさのあまり
ついーーー認めてもらって
本当に良かった。幸結・・・」
抱きしめられた力は苦しかったけど、なんだか嘘のように晴れやかな気持ちになれて驚きを隠せないでいた。
結婚式か・・・どんな結婚式になるのかなーーー場所はどこで行うのかな?
「ねぇ。結婚式ってどこでするのかな?日本?異世界??」
「それはまだよく分からないな。しばらくの間、待つしかない。」
「3日後だけだと分かりにくいよね。」
「もしかして、待ち遠しくなってしまったのか?せっかちなんだな。」
「違うよ。リトナと結婚出来ると聞いただけでも、凄く嬉しいんだもんーーーリトナだって
そうでしょう?」
「んなの当たり前だろ?俺も幸結と結婚出来るの、嬉しくて待ち遠しくなる。」
「私達、お似合いのカップルなのかもしれないね。」
「そうだな。なぁ・・・練習してみないか?本番うまく出来るかどうか・・・」
「それって・・・」
「リハーサルというものだ。やろう」
左にリトナ右に私
お互い向かい合い
見つめあう。
誓いあう場面や指輪をはめる場面。
ラストは
誓いのキス場面(シーン)・・・
ゆっくり近づかれ
寸前で止められ、焦らされる。