第9章 一休みしよう・・・
幸結side
ふわ・・・だいぶ寝てたみたい。
なにやら美味しそうな匂いが
リビングへと広がってる・・・
ちょっと待って・・・え?
へ?嘘。もしかしてーーー
「これ、リトナが作ったの?どうやって作ったの?」
「あぁ。少し驚かせてやろうと
思って、内緒でレシピを見て
ハンバーグという食べ物を
初めて作ってみたんだが・・・
嫌だったか?」
「そんな!凄く嬉しい。作るの大変だったのに偉いね♪凄いよーーー」
「恥ずかしいからあんまり、誉めないでくれ・・・早く、食べよう?」
「うん。いただきます・・・ん・・・美味しい!凄く美味しいよ。リトナ、料理の才能あるよ。ご飯が進んじゃう♪」
パクパクと箸が進み、あっという間にたいらげてしまった。
しまった!という表情で顔色を見ると
くすりと笑われて恥ずかしく
うつむいてしまう。
「幸結。ほら、あーん・・・」
「良いよ、お腹いっぱいだから」
「俺がやりたいだけなんだから、やらせろよーーー口あーんさせろよ・・・」
「あ・・・あーん・・・美味しい・・・」
「その笑顔を見てるとーーーつられて嬉しくなってくる。作ったかいがあって良かった・・・ふふ。」
「あ。リトナはゆっくり休んで?後は私が後片づけするからーーー」
「いい。俺がひとりでやるから、
ゆっくり休めよ。」
「でも。」
「でもじゃない。さっきまで散々
激しくやってたんだから。俺に、家事をやらせて?」