第9章 一休みしよう・・・
今テレビに映って見ているのは
『池澤彰の知って得するニュース番組』というものだ。
最近では、幼い子供とか
若い者高齢者の情報が多くて
話題になっている。
異世界では、そんな事したら
刑が重くなってしまう。
俺は子供は嫌いではない。
寧ろ可愛くて、愛くるしくて
大事にしてやりたいくらい
大好きだ。
『パパぁ~遊んで♪』
・・・・・・
『お父さん♪』
・・・っ・・・
『お父さん、お母さんの娘で生まれてきてーーー良かった・・・ありがとう、大好き・・・っ・・・』
ボロ・・・
は・・・なぜ俺は、泣いてるんだ?
そもそも、まだ先の話なのに
妄想に浸して酔いしれてたとは
我ながら情けない。
将来は確実親バカになるなーーー
ぴぴ・・・
アラームが鳴ったようだな。
止めて、コンロの火を消し
蓋を開けると
う・・・美味そう・・・
食い意地はらず、食いたいのを我慢し
皿に盛りつけて持っていき
気づかれないようにそっと置いた。
よし。幸結を起こしてくるか
寝室に入り、耳元でそっと・・・
「早く起きないとーーー食べちゃうぞ・・・良いんだな?じゃあ遠慮なく・・・」
意地悪に不敵な笑みで囁きつつ起きてこないので、そっと唇まで僅か3cmの所でぱっちり起きてきたーーー
もう少しだったのに
残念だな・・・