第2章 SUMMER RAIN
「…だ、大ちゃん…うっ、ご、ごめ…」
「謝んな」
青峰にしがみつくように、小さな指先に力を込める彼女が、愛おしい。
「大ちゃん、また、バスケしよ」
、それが答えなのか?
通り雨がもたらした透明な夏空とまるで相反するように、の気持ちが濁ってよく見えない。
2度目のキスは悪かった
けど男として見て欲しかった
好きな女を泣かせた俺は、最低だ
こんなにも情けない俺に会いたかったのか?
この初恋は報われたって言えんのか?
お前は俺をどう思ってんだよ
答えを、聞かせろよ
今腕の中にいるが、ずっと自分のものであれば良いのに。
胸に渦巻く感情を言葉にしたら、この瞬間は終わってしまうかもしれない。
だからただ潰れるくらいに、青峰はを腕の中で抱きしめ続けていた。
END