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──今日もまた、いつもの場所で──

第2章 村井彼方


「───一ノ瀬?」

いた。
低くて耳をくすぐって。でもやっぱり冷たくて。

「えっと…村井彼方?なんであなた、ここにいるの?」
「…いちゃ悪い?」
「悪い。ここは私の場所。」
「なんだよそれ。俺だってここは俺の場所だ。」
「出てって。」

ここは取られてはいけない。
ここは私だけの場所。
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