第66章 【番外編】パブロフの犬2
2日ぶりの自室はいつものように整っている。
前よりもきつく感じなくなったが、やはり部屋の中には与えた香水のにおいが充満していた。
「やぁ…っ!」
いつものように少女がまた一回と果てていく。
「はぁ……も、もう、だめぇっ…」
「そんなに気持ち良さそうになさって……何がダメなんですか?」
帰るなり、おかえりなさいと抱き付いてきた小さな少女は、既に少し息荒く、ソファで隣同士座っていても虚ろな表情をしていた。
それに気付いて誘ってはみたが、嗜虐心の方がまだその時は勝っていた。
まだ挿入すらしていないのに、胸への愛撫だけで登り詰める。
きゅっと目を瞑れば、生理的な涙がまた流れていった。
「はぁっ…ひぁあ…!」
その先端を指先で弄び、敏感になった素肌はあっという間にまた熱を帯びる。
美しくも儚い背中越しの少女は、幼さを感じさせながらも卑猥で、背徳感をぞくぞくと私の中に注ぎ込んでいった。
「はっ、だめ、で、でちゃううっ…!」
「まだ胸しか触っていませんよ?」
「ご、ごめんなさっ…やぁあっ、はずかしっ、あっあっあっあああっ…!!」
腰をガクガクと痙攣させると、彼女の真ん中からは証が弧を描いて、絨毯に染みを作った。
「はあっ……っ!」
私の香りだけで感じるようになった身体は、あまりにも敏感だ。
耳元でくすくすと笑うと、悲鳴にも似た甘い声を出して、私の身体にくたっと後ろに倒れてくる。
さらさらとした髪が鎖骨に流れ、少しくすぐったい。
私もまた、ルルさんの香りにはすぐに制御出来なくなる作用を感じている。
人間でいうフェロモンとでも言うべきか…。
異性を引き付ける為にどの動物でも出すというが、相性の良い相手だとここまで顕著にわかるものなのかと驚きさえする。
「ね、せめて、指で、さわってください…っ」
泣きじゃくりそうな弱々しい声で、私の手を秘部に誘導をさせようとする。
もう限界だろうか。
私も早く楽になりたい気持ちはあったが、まだ嗜虐心が勝つ。
「ルルさん…下は、テーブルじゃなくても宜しいんですか?」
「!!!!」
一瞬にして身体を強張らせ、後ろ姿からでも驚いているのがわかる。
「なんで……」
「貴女のことならなんでも…。」
彼女にペンダントを与えてから、様子などを探るために、この部屋と寝室各所に小型の映像装置を仕掛けていた。