第63章 【番外編】変態の彼女4
脚が腰に絡められ、腕は首に回され、密着させられた状態で小さな身体はびくびくと放たれたモノを感じていた。
「はあ……あ、きもちぃ……」
舌を深く絡めるキスをすると、必死に答えてくれる。
(飽きないな……朝晩ヤりたくなるの、わかる…。)
酒の抜けないぼんやりした頭で、背筋を走る背徳感にまた下腹部が反応していくのを認めざる終えなかった。
彼女の仕事を休ませ、冷静になってやっと追い付いた罪悪感にふうとため息をつく。
「……、ピオニー様…?」
「おはよう…。」
「あれ?ここは……」
「俺の部屋だ。」
「やだ、私、今日…」
あたりをキョロキョロ見ながら現状を確認する。
「いた…… 」
腰と下腹部に違和感が走るのを感じて、漸くどうなったか気づいたようだ。
「や、やだ!私、あ、うそ、ごめんなさい…!!」
両手で顔を覆いながらきゃーっと小さな悲鳴をあげ、彼女は俯いた。
恥ずかしそうにブランケットに潜り、俺に謝り倒してきた。
「制御出来なかった俺も悪い…。ごめん。」
長い遠征から帰ってきたアイツは、ルルに会うや否や、
「人前でお酒はダメって、言いましたよね。」
と叱っていた。
どこまで何が筒抜けかわからず、俺はしばらく二人に近づかないように過ごした。
(お前も朝からフルコースの強要はやめろ!)
と言いたかったのを、そっと胸にしまいこんだ。