第63章 【番外編】変態の彼女4
忘年会、なんていう風習がどこかにあるらしいが、こちらも年末はお祭り騒ぎで飲みの連続だ。
それなりに強い方だったが、久々に頭痛で目が覚めた。
「……つ…」
部屋に差し込む光が目から刺激になると頭に響く。
全く、よる歳の波には勝てない。
段々とこういう弊害も増えてきたように思えた。
さて、起きるかとブランケットをめくると、隣に小さな暖がある。
ブウサギが寒がって集まってきたのかと思ったが…そこには。
真っ白な肌の少女。
下着1枚ですやすやと寝息が聞こえる。
「……は?」
とうとう酔っている間にこちらから手を出してしまったか?
嫌な汗がじわっと流れる。
アイツの趣味や遊びに付き合わされて、なんかしたことならある。
が、不本意極まりないこの現状はなんなのか?
昨日の寝る前の記憶を必死に思い出そうとする。
確かアイツがいなくて、面白半分に会場で飲ませて、部屋に連れていこうとしたが俺も面倒になって自室で介抱した、んだろうな…。