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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第62章 【番外編】変態の彼女3


ぐったりとした彼女を寝室に寝かせ、やっと一息ついた。
あの寂しそうな瞳がなんとなく、印象に残っていた。
そんなに好きなのに、身体が勝手に反応して、本当に哀れな仔犬だ。
「とんでもない実験しやがって……。」
「すみません」
ふらっとアイツは部屋に入ってきた。
「可愛い淫らなルルさんは如何でしたか?」
「よかった、と言いたいところだが、もうこんなことさせんなよ。
俺が惨めだろう?」
ふっ、と笑うが、内心はもううんざりだった。
寝とり趣味も元元はない。
「残念ですねぇ。」
アイツは全部わかってヤらせている。
彼女が自分を重ねて求めているのも、策略のうちだ。
それを見て楽しんでいる。
ウザいやつだ、と思わずにはいられない。
はあーっとため息をつくと、にやにやと嬉しそうに近付いてくる。
「でも彼女は、しばらくは貴方が良くなるかもしれませんね?」
部屋を出ようとしたところで、小さくそんな言葉が聞こえた。
それはありえないだろうと。

そんな話を無視した後日には、またヤツの思惑通りになる。
二人が抱き締め合い愛を確かめあっているのに、まるで一人でシているかのように、彼女の体内を楽しむ羽目になるとは。
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