第5章 しちゃう
額に脂汗をかきながらも、やめないと懇願するように言うちゃんが可愛すぎて、あ、もう本当に止めんの無理、と脳みそが叫んでいた。
女の子って、やっぱり初めては痛いんだ。
せめて少しでも痛みに集中しないように、そっとキスを落とす。
ゆっくり舌を絡める。
女の子って、全部やわらかいんだな。
しっとりと汗をかいて、熱を持った身体はほんのり赤く染まっていて、全部触れたくなる。
ゆっくり腰を沈める。
「はっ、あぁっ…んっく」
温かい入り口を通過するとナカはあまりにもアツくて、俺を飲み込むように動いた。
気持ち良すぎて、やばいかも。
奥まで挿入ったのを感じ、腰が止まる。
ちゃんが小さく息を吐いたのを見て、痛そうな表情をしていなくてホッとする。
「全部、挿入っちゃったね」
ちゃんの頬がカッと赤くなる。
「う…うん」
「ちゃんのナカ、すっごく気持ち良い。俺、いままでこんな気持ち良いこと知らなかったんだなーって感動してる」
「もう、何言ってるの」
緊張でもなく痛みでもなく、ふふっと声を出して笑う顔を見て改めて安心した。
彼女がふふふと笑うと、俺にも少し振動が伝わって、幸せな気持ちになった。
「痛い?」
「…まだ、少しは痛い?かな?でも、最初ほどじゃないよ。なんか、不思議な感じ」
「俺も、不思議な感じ」
ちゅ、と音を立てて軽いキスをすると、また一段階彼女を好きになった気がした。
「もう、俺、ちゃんのこと、本当にすっごく好き」
「そうじゃなかったら、このまま顔面に一撃だよ」
「はは、それ痛そう」
「あっ」
突然の熱を持った声に驚くと、ちゃんが大発見のようにはしゃいだ声をあげた。
「あの、ね、きぃちゃんが笑うと、なんか、その、私の身体も少しだけ揺れて、くすぐったくて、なんか…幸せな気持ち」
俺は、俺だけを完璧に射抜く天使に何度堕ちたら良いんだろう。
「うん…ちゃんが笑った時、俺も同じこと思った」
見つめ合って、繋がったまま、笑い合って、これ以上の幸せとかあんのかな。
少なくとも今、俺史上最高に幸せ。