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【テニスの王子様】千石清純【裏夢】R18

第3章 お好み焼き



「あっ、ごめん、女の子にかっこいいとか無神経だった!ちゃんのことは、本当に可愛いと思ってるよ?」

焦る様子になんだか笑ってしまう。

「あははっ。ありがとう」

「…教室でも、俺が笑わせてあげるから、もう気を張らなくて良いよ」

「…うん」

嬉しくて胸がきゅんとなる。

「よろしくね」

いつもの底抜けの明るい笑顔じゃなくて、優しく微笑む千石くん。

西陽が逆光になって、表情がさらに柔らかく見える。

繋いだままの手を引かれて身体が近付く。

「ちゃん、西陽が当たってきらきらして、すっごく綺麗」

頬に手が添えられて、心臓が早鐘を打つ。

赤いままの顔で千石くんが緊張した顔をしてる。

私は目を閉じる余裕もなくて、ただ千石くんを見つめてる。

ちゅ。

おでこに落ちたキス。

「これから、よろしくね」

「…ハイ」

手を握ったまま歩き出す。

うちに着くと、玄関先でたまたまお父さんと出くわして、千石くんは目をパチパチさせた。
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