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【テニスの王子様】千石清純【裏夢】R18

第3章 お好み焼き



ストレートに似合う、と言われてなんだか照れる。

大した意味はないと思っても、顔が緩むのを感じる。

さんの青く見えるほど綺麗な黒髪はつやつやと輝いていて、肩の辺りでさらりと揺れた。

そこでハッとした顔をして、手首にあったヘアゴムで髪を一つに縛った。

見惚れていると目が合った。

「いただきます」

俺にニッコリ笑うと、美味しそうにお好み焼きを頬張って、小さく「おいひい」と呟いた。

可愛すぎる。

パクパク食べる姿に俺の食欲もそそられて、お好み焼きに手を伸ばす。

「うん、美味しい」

綺麗に焼けたお好み焼きと、可愛い女の子。

今日はラッキー♪

「あっ」

「えっ?」

「今日の俺のラッキーカラー、濡羽色でさ」

「ぬればいろ?」

「そう、それって、ちゃんの髪みたいな、綺麗な黒髪のことだよなーって思い出して」

さんの顔がまたぱっと紅く染まる。

白いから、紅くなるとすぐ解るなぁ。

結んでいるから、かきあげる髪はないのに、耳元に手をやっている。

「ありがとう」

「ううん、でも本当に、綺麗な黒髪だよね」

「伸ばすようにしてからは、頑張ってるつもり」

目を細めると、妙に色っぽい表情になる。

「うんうん、すっごく似合ってる」

「そんなに言われると、なんか照れちゃうよ」

照れてる表情もかわいいよー

学校では見られない様子がなんとも言えず、つい顔が緩んでしまう。
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