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彼は私のものにはならない。
第1章 私にあるもの。
でもやっぱり私には
彼しかいないから。
今の私にあるものは
ロー、ただ1人なの。
「エニシ」
「ロー、今日は私の家にしましょうか」
「…………あぁ。」
「どうかした?」
私はちゃんと笑えてるだろうか
彼に対する気持ちが出てはないだろうか
「いや。
荷物、持ってやる。」
「ふふ、ありがとう。
優しいのね。」
ほら、無愛想な彼にも優しいところはあるの。
知っているのは私だけ。
「だまれ」
ふん、と少し照れながら
最後には少し微笑む彼は
私だけにしか見えない彼。
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