第2章 「夢だけど、夢じゃなかった!」
昨日の「目覚ましアプリ」は凄かった……。
桂木さんがあ〜んな事やこ〜んな事とか、眠気も吹っ飛ぶ位の甘いボイスで囁いてくれた(///ˊㅿˋ///)
今日もちゃんとセットしておかないと………
「猫丸…」
(………)
「猫丸……?」
(………ん)
「起きない……のか?」
(………あ、桂木、さん?)
「早く起きないと時間がなくなるぞ?」
(………そっか、アプリ……)
「………まいったな、本当に起きない、のか?」
(………今日は起きないで、聞いていたい、かな……)
「……起きないなら、キス、するぞ?(ちゅっ)」
(/////!!ってもうしてる〜〜〜/////)
「ん?……寝た振り、しているのか?悪い子だ……(ちゅっ)」
(んっ……!!!!!!)
「起きないとキスだけじゃ済まさないよ」
(あ………)
「(ちゅっ)……猫丸、起きないという事はこの先を期待しているのかな」
(今日はもっと聞いていたい………)
「わかった……(ちゅっ)今日の予定は全てキャンセルだ」
(んっ!!!!!!)
「後からのクレームは受け付けないよ……悪いのは寝たふりしてる猫丸だからな」
(えっ…これって………)
「(ちゅう)………これで『チーズが人気のイタリアンビュッフェ』には行けないな」
(ちょっと待って!今、首筋に跡が付くやつ!!!!!!)
「(ちゅう)………今度は『スフレパンケーキとふわふわラテアート』にも行けなくなったよ」
(え?え?え?どうなってるの???)
「ほら、ディナーの予定もキャンセルだ………(ちゅう)」
「だ、o(*≧□≦)o ダメ〜!!」
「おはよう、猫丸。やっと起きたな」
「って、あれ???桂木さん?」
「ん?まだ寝ぼけているのか?なら………んっ」
「/////!!!!!!な、何してるんですか!?」
「ん?何って、今日のデートの穴埋めだろう?猫丸がなかなか起きてくれないから予定が全ておじゃんになったんだ。」
「そんな………」
「俺も猫丸とデート、楽しみにしていたんだよ?ちゃんと責任を取ってもらわないとな」
「………何かイジワルです」
「そうか?ならちゃんと優しくしないとな………」
「/////!!!!!!!!!!」
結局、リアル桂木さんはアプリより凄かった………って事なのね。