どうやら私は死んだらしい。【HUNTER×HUNTER】
第6章 新たな出会い
「明日も仲良くして下さいね。もし、不快な思いをさせてしまったらごめんなさい」
「そんなのお互い様だろう?」
クラピカが、何のことはない、と言うように微笑んだ。
「ありがとうございます。でも、そういう意味とは少し違っていて……明日皆さんと会うのは多分、私ではないので」
「サチじゃないって、どういうこと?」
ゴンが首を傾げて尋ねた。
「サチも試験受けるんでしょ?一緒に行こうよ!」
「はい、あの、一緒に行くことには行くんです」
「えっと……?」
ゴン達三人が不思議そうな表情を浮かべる中、旦那さんだけがワハハと笑った。
「サキのことだな!あれは、直接見た方がよく分かるだろう。いや、話した方が、か」
何かツボにでも入ったのだろう。旦那さんは人差し指で涙を拭うと、
「それじゃ、良い夢を」
と、去り際に片手を上げた。