どうやら私は死んだらしい。【HUNTER×HUNTER】
第6章 新たな出会い
強くなろう。
私は、なお一層そう思った。
『……そうね』
サキは目を瞑り、ウボォーと最後に会った日を思い出しているようだった──
『うお、サキじゃねぇか!久しぶりだなぁ、おい』
雪の街。石畳にじんわり痕を付ける様を眺めるサキは、懐かしい声に顔を上げる。
応える彼女の発言は切り取られ、ぱ、ぱ、ぱ、と時が進んだ。
『俺か?まぁ、気楽にやってるぞ。幻影旅団って言や、聞いたことくらいあんだろ』
『そうだお前、今からでも入らねぇか?きっと団長、泣いて喜ぶぜ』
『クロロだけじゃねぇ。ノブナガやマチだっている』
『お前なら念なんてすぐ覚えられるだろ』
『……どこ行くんだよ、おい!』
──そこまで思い返して、サキは薄く目を開ける。
『検証段階、そう思ってたけど……。ねぇサチ、あたしに教えてよ、アンタの知ってること、全部』
『……凄く長くなりますけど、大丈夫ですか?』
『望むところよ』
『ではまず、ハンター試験までの道のりから』
そうして私は、原作も旧アニメも新アニメも交えた、私の知っている、覚えている限りのHUNTER×HUNTERの知識を語っていった。時折、彼女がココアを口に運ぶ。
『──という感じに、試験に受かる人も受からない人も、ちゃんと一人の人として登場するんです。あ、ちなみにヒソカは紙面だとこんな感じですよ!』
段々と調子が出てきた私はヒソカの説明に、いつもの奇術師姿と、髪を下ろした姿の映像を添えた。
ただ、本当の本当に他意は無かったのだけれど、髪を下ろした姿はグリードアイランド編登場時の場面──股間が吹き出しで隠れている辺りのコマ──を思い出してしまったので、サキは口に含んだココアを吹いた。
ココアまみれながら、彼女はゴホゴホと咳き込む。
『わぁっごめんなさい!!大丈夫ですか!?』
『大丈夫なワケないでしょ!!!』
彼女は手の甲で口元を拭う。
私は、色んな意味でこの先話しても大丈夫かな、などと思いながらも、この後丸一日かけて未だ見ぬ先の話をしていった。