• テキストサイズ

どうやら私は死んだらしい。【HUNTER×HUNTER】

第6章 新たな出会い


強くなろう。
私は、なお一層そう思った。

『……そうね』

サキは目を瞑り、ウボォーと最後に会った日を思い出しているようだった──

『うお、サキじゃねぇか!久しぶりだなぁ、おい』
雪の街。石畳にじんわり痕を付ける様を眺めるサキは、懐かしい声に顔を上げる。
応える彼女の発言は切り取られ、ぱ、ぱ、ぱ、と時が進んだ。
『俺か?まぁ、気楽にやってるぞ。幻影旅団って言や、聞いたことくらいあんだろ』
『そうだお前、今からでも入らねぇか?きっと団長、泣いて喜ぶぜ』
『クロロだけじゃねぇ。ノブナガやマチだっている』
『お前なら念なんてすぐ覚えられるだろ』
『……どこ行くんだよ、おい!』

──そこまで思い返して、サキは薄く目を開ける。

『検証段階、そう思ってたけど……。ねぇサチ、あたしに教えてよ、アンタの知ってること、全部』

『……凄く長くなりますけど、大丈夫ですか?』

『望むところよ』

『ではまず、ハンター試験までの道のりから』

そうして私は、原作も旧アニメも新アニメも交えた、私の知っている、覚えている限りのHUNTER×HUNTERの知識を語っていった。時折、彼女がココアを口に運ぶ。

『──という感じに、試験に受かる人も受からない人も、ちゃんと一人の人として登場するんです。あ、ちなみにヒソカは紙面だとこんな感じですよ!』

段々と調子が出てきた私はヒソカの説明に、いつもの奇術師姿と、髪を下ろした姿の映像を添えた。
ただ、本当の本当に他意は無かったのだけれど、髪を下ろした姿はグリードアイランド編登場時の場面──股間が吹き出しで隠れている辺りのコマ──を思い出してしまったので、サキは口に含んだココアを吹いた。
ココアまみれながら、彼女はゴホゴホと咳き込む。

『わぁっごめんなさい!!大丈夫ですか!?』

『大丈夫なワケないでしょ!!!』

彼女は手の甲で口元を拭う。
私は、色んな意味でこの先話しても大丈夫かな、などと思いながらも、この後丸一日かけて未だ見ぬ先の話をしていった。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp