第4章 猫丸的「桂木さんのここが好き!」
桂木「ただいま」
猫丸「お疲れ様です!結構かかりましたね」
桂木「遅くなってすまない、雪が沢山あったからついかまくらを作ってたんだ」
猫丸「えっ?かまくら、ですか?」
桂木「ちゃんと大人が入れるサイズに出来たよ」
猫丸「凄いです!」
桂木「後で一緒に入ろうか!」
猫丸「はいっ!」
猫丸「桂木さん、おはぎ好きですか?」
桂木「ああ、好きだが…どうした?」
猫丸「いえ、鏡開きの時にあんこを沢山作ったので、良かったら……」
桂木「そうか、後で頂くよ」
猫丸「良かった!私、きな粉のが好きなんですけど桂木さんは?」
桂木「中にあんこが入ってるのが好みかな?」
昴「何見てるんだ?」
猫丸「バレンタインチョコのパンフレットです」
昴「手作りはしないのか?」
猫丸「しますけど、ボンボンショコラは作れそうもないですから」
昴「桂木さんはそんな物じゃ酔わないぞ?」
猫丸「やっぱり無理ですか……」
昴「(班長を酔わしてどうしようとしてるんだ?)」
猫丸からチョコを貰うなら?
昴「ジャンドゥーヤだな」
海司「生チョコ…」
瑞貴「動物チョコがいいな」
そら「キスチョコ♡」
桂木「ホットチョコレートが……」
全員「……(家に連れ込む気満々!)」
そら「猫丸ちゃん!チョコちょーだい?」
猫丸「はい、どうぞ!(常備チョコ)」
そら「違う違う!バレンタイン!」
猫丸「じゃあ、これをラッピングしますから14日に開けて下さいね?」
そら「猫丸ちゃん酷くない!?」
猫丸「ご、ごめんなさい!やっぱりこれは14日に渡します!」
猫丸「海司って、柔らかいチョコが好きなんでしょ?」
海司「ああ」
猫丸「だからポケットで程よく温めておいたよ!」
海司「そーじゃねぇよ!口の中で溶けるのがいいに決まってるだろ!」
猫丸「く、口移しは無理!」
海司「(どうやっても溶けたチョコしかくれないつもりか?)」
瑞貴「海司さんって、思ったより大胆な人だったんですね」
海司「ん?何の事だ」
瑞貴「だって猫丸さんにチョコレートの口移しを要求してたでしょ?」
海司「してねぇよ!」
瑞貴「でも、猫丸さんからしよう?って言われたら嬉しいでしょ?」
海司「………」
桂木「海司、ちょっと話がある」