• テキストサイズ

こたつ de ××× Second Season

第1章 こたつ、出しました


僕達は具材を適当に挟んだだけのサンドウィッチと、インスタントのコーヒーで軽めの昼食を済ませ、リビングの掃除に取り掛かった。

和が掃除機をかけた床を、僕がモップで拭く。

僕達の見事なコンビネーションで、リビングの床はあっという間にピカピカになった。

最後にテーブルの天板を外し、壁に立てかけると、庭に干した布団を二人掛かりで取り込んだ。

僕の描いた世界地図も、すっかり乾いたようだ。

天板を外したテーブルに、太陽の匂いのする布団を被せ、天板を乗せると、いよいよ”こたつ”の完成だ。

「ねぇ、和。早く電源入れてよ」

僕はもう早くこたつに入りたくて、天板を布巾で拭く和を急かす。

なのに和ったら…(。ŏ_ŏ)

「電源はまだ入れませんよ?」

なんて冷たい一言!

理由は簡単。
”電気代が勿体ないから”

どうせこの家の光熱費は5人で割るんだから、それ程気にする必要もないのにね?

ほんと、和ってばケチなんだから…(๑•́ ₃ •̀๑)

「電源入れなくても、足突っ込んでるだけで暖かくなりますよ?」

和が布団を捲ってこたつの中に足を延ばす。

あ~っ!
僕が一番に入りたかったのに…

和の意地悪…

僕は和を睨み付けた(ಠ_ಠ)

「なに?どうしました? そんな怖い顔しちゃって?」

そう言った和の顔は、僕の顔よりも、うんと悪い顔をしていた。
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp