• テキストサイズ

例のイケメンは凶暴な男。【ONE PIECE 】

第5章 血の力






(私……ホントにワンピースの世界に来たんだ……)

医療室にある丸窓に気付いて外を覗いてみると、水族館の様な光景があった。
美しいアクアブルー。色とりどりの魚の群れ。
ただ水族館とは違って、果ての見えない空間が広がっていた。

『きれい……』

見惚れていると、一度部屋を出ていたローとベポが戻って来た。

「女、腕を出せ。」

『あの……一応、名前があるんですけど……』

「興味無「そういえば聞いてなかったね!なんて言うの?」

「ベポ……」

ローが青筋を立てている。

(今、興味無ェって言ったなこのイケメンが!しっかり聞いてたぞ!!)

『カナエです!スズキカナエ!
興味無いかもしれませんけど宜しくお願いします!』

カナエは怒りに任せて、嫌味ったらしく言ってしまった。

(うぅ……私ってホント可愛いげ無い……)

「……そうか。女、腕を出せ。」

(キィィーーー!!)

「カナエ!とにかく腕出してっ!」

ローはいつもこんな調子なので、ベポは気苦労が絶えない。
そんな事を知らないカナエだが、何だかベポが可哀想に見えて、素直に従った。

『あの……何するんですか?』

「お前の血液を採取する。」

そう言うとローは注射器を手にした。

(イヤイヤイヤイヤ……針、太い太い!!!)

『どれだけ血ィ採るの!?ってか何で!?』

カナエは見たことも無い針の太さにドン引きしている。
ローはお構い無しにカナエの腕を掴んだ。

(細ェ腕だな……)

『あの……』

「じっとしてろ。」

慣れた手つきで針を刺した。

『うっ……いった……ぃ……』



/ 240ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp