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愛欲生活。【おそ松さん】

第2章 おそ松


『おそ松…兄ちゃ…。』


『カラ松から聞いたんだけど
イケなかったんだって?

だから俺が、イかせてやんよ。』


『やだ…やなの…もう…。』


胸を上下に揉み始め
吐息が色っぽくなるのを
感じながら首を横に振る。


『兄妹…なんだよ…、ねぇ。』


『それこそ今更だよなぁー。』


『ん、ぁ。』


両手で私の胸を掴めば
解すように強弱をつけて


胸を触られて感じる身体
今となっては私の発言を全て
否定する淫らな身体の証拠。


『こーんなになるまで
俺達にいいようにされちゃって、

文句を言わず身体を許し
心を閉じて助けを求めず

お前は何がしたいんだろうな?』


『………ぁ、やっ…だ。』


服の上から胸の蕾に爪を立て
コリコリと弄る爪が刺激をはしらせ
快楽の波へと誘ってくる。


やめて…と、嫌だと助けてと
言う前に殴られてきた私には
否定すれば痛みが返ってくる。


学んだ…教えこまれた
だから…痛みより快楽に身を任せた。


『気持ちいいからってか?
はは…妹に欲情する俺達も俺達…
だけどさお前もそういう事だろ』


縋りついた末路はこれか…。
何をすれば良かったのか


どう動けばよかったのか
今となっては手遅れな話。


でもね…でもね…おそ松兄ちゃん。


『ひ、く。』


嫌われたく…なかったんだよ。


泣き出した私に目もくれず
おそ松兄ちゃんは押し倒し
仰向けの状態にさせられた。


柔らかいベットの上で
ギシッと音を立て上を見上げる。


覆い被さるおそ松兄ちゃん
暗い部屋のせいもあって


カラ松兄ちゃんに襲われた
記憶も蘇ってきて


身体の震えだけは止められない。


『あり…震えてんね。

だーいじょうぶだって
気持ちよーくしてやんよ?』


『…ひっ…ぁ。』


首筋に顔を近付けられ
熱い舌が沿う…ゾクリとした
感触に敏感に反応する。


『だからさぁ…。』


抵抗すれば殴られた記憶の
ある私にはおそ松兄ちゃんを
押し返すことは出来ない。


カラ松兄ちゃんは殴らないけど
キレたおそ松兄ちゃんを知っている
見境のない痛みの行為が蘇る。


『……おそまつ…にいちゃん…。』


潤んだ視界の中から兄を呼ぶ。
耳朶に唇を寄せられ囁かれた。


低い声それでも大好きな兄の声。


『お兄ちゃんの童貞も貰ってよ。』


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