【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】
第1章 兵庫水軍との邂逅
「━さてさて、皆食ってる最中だが全員揃ったところでちょっと
軽く自己紹介でもしておくか」
兵庫第三協栄丸が言うと、皆姿勢を正した。
こほんと空咳をする。
「挨拶が遅れたな。俺の名は兵庫第三協栄丸
この兵庫水軍の総大将をやっている。━通称、『第三協栄丸』だな」
「俺らは長いんで『お頭』って呼んでるけどな。
おっと、俺は疾風。手引きをやってる。
今日は色々と悪かったな…」
第三協栄丸に続いた疾風はそう言って
申し訳さそうな顔をしたが「気にしないで下さい」
と笑って麻言は返す。
「俺は蜉蝣。鈎取を務めている。宜しくな」
「見ためは怖ええが意外と良いやつだからよ」
「おめぇ、疾風!俺と見た目そんな差ぁねえだろがっ」
「何ぃっ!?」
「はいはいはいはい。次行きましょ次っ」
喧嘩が勃発しかけたので、網問がちゃっちゃと流してしまった。
どうやら手馴れてるらしい。
「そんでもって、俺は由良四郎だ。
船頭を務めている。宜しくな麻言」
「私は山立を務める、鬼蜘蛛丸だ。宜しくな」
「あ、え~っと」
そこまで自己紹介を聞いて麻言が手を挙げる。