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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】



彼女に対してその質問は急に難易度が高すぎやしないかと、苦笑して見ていたが。

「うんと、つまりは一緒にいたい人……ですよね? そうだなあ、僕には彼氏だの彼女だの話は難しいけど……。――でも、誰かの所に行ってると思ったらやっぱり寂しい、かもしれませんね」
「……そっか、そうだな」

それが、当たり前だ馬鹿っと義丸に言葉を投げ掛けてやりたいところだが、ぐっと我慢する。
すると義丸が。

「じゃあ、俺花街行くのやめるわ」
「えええええええぇぇっ!?」

叫び声を上げたのは私だ。天変地異の前触れなんじゃないかと思う。
まさか義丸がそんなこと言い出すなんて。
しかし、そんな私を無視して「後もう一つお願いがある」と麻言に言った。

「お願い? 何ですか」
「俺のこと今度から“義さん”って呼んで欲しい」

にっこりと笑顔で義丸がそういうと、「そんな、勿論ですよ! 良いですね、何か“鬼さん、義さん”コンビって感じで」と麻言の方も実に楽しげだ。

鈍い私はここでやっと理解した。
義丸が今ここで真面目に宣戦布告をしたと言うことに。

ここにいるその想い人は、今の状況を全然理解していないようだが。
きちんとケジメをつけた義丸に。
そういうことなら、受けて立とうと心の中で返した。



第十三話「水軍達との日常と心情【後編】」に続く


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