第2章 失恋しました
チラリラリー♪チララリラリー♪
家の時計は一時間ごとに音楽を鳴らして知らせる昨日が付いている。...6時だ。寝てすっぽかそうとしたが今日に限って眠られなかった。ひかるの言ってた好きな人が気になって眠れなかったのもそうだし、なによりお腹がすいてしかたなかったからである。
ちら、と窓から外を見ると茜らしき男が待っているのが見えた。
「ほんとに来た....」
って言っても行かないけどね。と、ベッドにもぐりこんだとき、
グーギュルルル...と豪快にお腹が鳴った。
少し悩んだが、背に腹は変えられないとそこらにあった服に着替え、外に出た。案外寒い
「..よし!そいじゃ、行くぞ」
私が来ると思ってなかったのか、少し驚いた顔をしてすぐいつもの笑顔に戻り、手を差し出してきた。
「..お腹が空いただけだから。あと手は繋ぎません!」
「寒くねぇの?ほら、あったかいだろ」
「ちょっ...!?」
と、強引に手を掴み茜のポケットの中に突っ込んだ。
実際寒かったし、ポケットの中は暖かかったので本意ではないがそのままにしてやった。本意ではないが!!
そのあとは近くのファミレスに寄って食べた。私はもともと食が細いので、先に私が食べ終わって茜がパスタ二皿目に入るところだった。
「あの時俺がいったこと、お前は冗談だと思ったかもしれないけど本気だから。」
と、さらりと言って食べ始めた。
ほんとになんなんだろうか、人がフラれて傷ついてる時だってのにさらに困るようなこと言いやがって...
その後は特に何もなく会計のところまでやって来た。
「付き合ってあげたんだから茜の奢りね。」
「へいへい、仰せのままに」
茜が会計をしているとき、私は外の空気を吸いに先に外に出た。
すると、漫画でよく見るようなチンピラ達に囲まれた。
「お嬢ちゃん可愛いねぇ、一人?」
「あ、いえ、友達と...」
「そうなの?じゃあ君のお友だちと一緒に俺らと遊ばない?」
と言いつつ私の腕を掴んで引っ張ってきた。初めてナンパ紛いのことをされたので動けないでいると
「...すみませーん、こいつ俺のなんで離してもらっていいすか..?」
「ッチ...彼氏持ちだったのかよ..!!」
茜が後ろから私を抱き締めて唸るように言って、男達を追っ払った。