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失恋から始まる恋

第3章 貴方を忘れる為に


「ちょ、ちょっと待って、写真ってなに?」

「...これ」

と、差し出された一枚の写真を手に取り見ると、昨日私と茜が手を繋いでいる(それも恋人繋ぎ)ところが写されていた。
まずい、いや、まずいことなどないのだけど、ひかるにばれた?いや、ばれても別にいいんだけど、そうだ、ここは付き合っていないと言おう!

「別に私たちは..」

「付き合ってるよー?な?俺らちゅーまでしたもんな?」

いいかけたとこで茜が私の肩に手を置いて大声で言うもんだから

「は?そこまでしてないっ!!」

と、顔を真っ赤にして否定する。

「"ちゅー"は否定したけど付き合ってることは否定しないっていうことは..」

..もしかして私、自ら墓穴掘った?どうしよう何て言おう..
と使えない頭をフル回転させていると、人混みの中にひかるが居るのが見えた。ひかると一瞬目が合うと、彼はすこし苦い顔をしていなくなった。嫌われた。と頭のなかでなにかが弾けた音がした

「..付き合ってるよ、私たち。」

「..え?まじで..?」

「嘘、信じらんない..」

皆がどういう反応をするかとかどうでもいい。私の恋は終わったんだから。きっと茜だって私を置いて誰かと一緒になるんだから。だから..

「じゃ、いいよ、証拠見せてあげる」

と、ぽけっと突っ立ってる茜に背伸びをしてキスをした。
よく漫画とかで、甘いだの感触が柔らかいだの表現されてたキスの味は、しょっぱくてかさついた失恋の味がした。
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