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私は吉原のお姫様【R18】

第10章 番外編


「ふざけんなよっ、てめぇ!優里のこと傷つけておいて家族が居るだと?!
お前大人なんだろ、責任持てや!!」



いきなり怖がらせてすみません。
状況を説明いたしましょう。


隣にいる怖いお姉さんは由羅さんという女性です。


優里ちゃんのことが大大大好きな彼女はもうひたすら怒ってます。

なので俺はお水を飲みつつ、真野って奴にガンを切ってます、はい。



「す、す、す、すみませんっっ!!」


「誤って済んだら警察もヤンキーもいらねーわっ!!それなりの詫びはしてくれんだろうなぁ⁇あ??」



すっごい自論を言ってるけどスーツにメガネ姿でこの口調、なかなかの迫力でございます。


その後、1000万もの大金を払うというところで丸く収めておいた。




「いやぁ〜、久しぶりに怒ったから疲れちゃった。一杯どう?」


「俺もです。奢りますよ」



そんな感じで俺たちは少しおしゃれなバーに入り、お酒を煽る。



「優里はね、小さい頃から吉原にいるけど心はずっと綺麗なの。凛としてて、頭も良くて、可愛くて、なのにあの真野がぁぁ…」


由羅さんは見事なスピードで呑むからかなり酔っているようで、優里ちゃんのことを泣きながら話し始めた。

先ほどとのギャップがすごい。



「優里ちゃん、いい子ですもんね〜」

「あらら、色白くん恋しちゃった〜?学生とエリートの恋も魅力的だわ〜」



なんて言うもんだから俺は思いっきり笑ってしまった。



「由羅さんは何でもわかりますね。確かに彼女のこと好きになったけど、弟はもっと前から優里ちゃんが好きなんです。だから譲ろうかなって…」


そう言った途端、号泣してる由羅さんは俺に抱きついてきた。



「優里ってば罪な女ねぇ。兄弟もろとも惚れさせるなんて流石だ!

あんたもいいお兄さんだっ!私でいいならいくらでも慰めるからっ!

やっぱ今日は私が奢る!色白くんも泣いてしまえ〜」



と言ってるが由羅さんが泣きすぎてて、俺は笑いがこみ上げる。


ま、その後由羅さんは酔いつぶれ俺がそこを支払ったのだが。


それでもここ何日かで、由羅さんという人はとてもいい人だと感じた。





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