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私は吉原のお姫様【R18】

第7章 変わる生活


「あー、ちょっと手貸しただけだよ。
ほとんどはあの色白くんがやってたから」


そう言ってる由羅さんの電話口から華やかな音楽と、話し声が聞こえる。

どうやらこれから仕事なようだ。



「本当に助かりました!今度直接お礼に行きますね。仕事頑張ってください」


「ありがとう、今度こっちに顔だしなよ?あ、色白くんにお疲れ様って伝えといて!じゃ、またね」



そう言っていつものスマートさを漂わせていた。

にしてもいろいろとびっくりだ。



「由羅さんがお疲れ様と言ってましたよ」


「いやいや、ほとんど由羅さんがやってたからね〜」



と、2人して同じことを言っていた。



「ま、とにかく優里は学費とか見学旅行とかなーんも気にせず行っておいで!さ、夕食の続きだ!」



そうして私たちは楽しく食事を再開した。



「さてと、悩みは解決してきたし兄として言うぞ。優里、斗真は十分待った。答えを出してやれっ!」


蒼茉さんは私達を廊下に押しやり、自分はリビングに籠る。



いきなりの展開に私たちは驚いていたが、斗真が口を開いた。


「あ、えっと…改めて言うね。
俺は優里が好きなので…その、付き合ってくれたら嬉しいな」


そう言って私に手を差し出してきた。

もうこの手を取るために立ちはだかる壁はなにもない。



「こちらこそ、よろしくお願いしますっ!「よっしゃぁ〜〜っ!」


私が斗真の手を取ろうとした瞬間に勢いよくリビングの戸が開き、蒼茉さんが出てきた。



「斗真、初恋が叶って良かったね。もー、お兄ちゃんとして嬉しいぞぉー!
優里もこんな奴だけど支えててやって!」



なぜか私たちよりも嬉しそうな蒼茉さんは家中を走り回っていた。


そんな様子に私達は手を繋ぎながら、一緒に笑いあった。





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