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私は吉原のお姫様【R18】

第4章 彼の正体


「ーぬわぁぁぁぁ!!いったぁ……」



学校祭当日の朝、ふっと目を覚ましたら斗真の顔が至近距離にあった。


思わず頭を上げてしまい、おでこをぶつけ合いして再び布団の上。



「いてて、大丈夫??」



斗真が私の顔を覗き込みながら、自分のおでこを抑えている。



「大丈夫だよ…おはよう」



と私たちは挨拶を交わして、少しの間笑っていた。


斗真が私を起こそうとした時、ちょうど私が起きてああなったらしい。



そのことを朝食時に蒼茉さんに話すと
私たちと同じく笑っていた。



私は久しぶりに制服に身を包み、学校リュックにはホストになるための変装グッズや台本を入れて準備は万端だ。



「それじゃあ、行きますか!!」



私達は蒼茉さんの運転する車で学校へと向かった。






学校に行くと、かなりの人が私に起きた事故を知っているようで声をかけてくれた。


それから斗真と生徒会室に移動して、簡素にリハーサルをした。


スピーチも紙を見ないでスラスラ言えたので問題はなさそうだ。



「先日は大変ご心配かけましたっ!
でも体は頑丈なので大丈夫です!!

それでは如月高校学校祭、まずは開祭式張り切っていきましょー!」



「「「「「おー!!!」」」」」



こうして私達は勢いづいてから体育館へと移動した。




「おー、やっぱりみんなスカート短いね」


「化粧も濃いね〜!!」



など体育館で率直な感想を述べている。


普段はなかなか厳しい校則が学校祭の時だけ異常に緩くなるので、普段真面目そうな人も派手になる。


まぁ、生徒会の私達には関係のないことだ。



「それでは最終リハーサルを行います」


リハーサルと言ってもネタバレしないために、動くことはせずに口頭での確認だ。



「1.宣言、2.校長の話、3.私の挨拶、4.コントからのよさこい…でいいね?

終わったらすぐに一般公開だからそれぞれのクラスに戻ること。

緊急事態の時は校内放送にて決めて起きた音楽を流すこと、いいね?」




そう確認したところで、ついに開始の時間が来た。





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