第2章 甘く優しい隠れ家~for sid~
痙攣し、酷く収縮する中に勢いよく放たれた白濁は最奥をまるで突き上げるかのように刺激した
「はっ…ぁぁぁんっっ……!!」
シドは隙間なく自身を埋め込んだまま上下に体を揺らし、全てを出し切るとそっと中から引き抜いた
「はぁ……お前の中、何度味わってもやっぱ気持ちいいな」
とろりと互いの愛液が混ざりあった蜜が流れ落ちる。シドは優しく拭き上げ、自身も綺麗に拭き上げると突っ伏したリルを抱き寄せ、腕に抱いた
「大丈夫か?」
「う…うん…大丈夫、、だよ…」
そっと頭を撫で掠めるようにキスを落とす
「やっぱお前、いい女だな。抱き心地はいいし」
「っっ…そ、それだけ……?」
口を尖らせムッとした顔でシドを見る
「くくっ…それだけでお前を女にするかよ」
からかうように返事を返し額にチュッと音を立てキスをするとギュッと抱きしめた
「っっ…シ、シド、、?」
「愛してる。心の底から…絶対俺のそばにいろ」
先程とは違う、シドの想いが心と体にスーッ染み渡るように伝わってくる
「シドの傍じゃなきゃ…やだ…。シドじゃなきゃいや!」
視線が重なるとどちらともなく唇が寄せられた。リルは涙を零しその優しく甘いキスに思いを馳せ、愛しい男の腕の中でスヤスヤと眠りについた
「寝顔はあどけないな」
眠るリルの顔を見つめシドは優しく微笑む。プリンセスとして、凛とした表情で公務に務める姿とは一変し、欲情し乱れ官能を纏った姿、まるで尻尾のある犬のように甘えてくるその仕草、一つ一つが愛おしくシドの心を掴んで離さない
「こんな女、二度と現れねえな」
鼻先にキスを落とし、シドも心地よい微睡みに誘われ眠りについた
雲に少し覆われた月がシドの隠れ家を見つめていた
END