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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第7章 背負うもの


どれくらい経っただろう
が落ち着くまでただ抱き合っていた

やがて背を掴んでいた手が離れる

「・・・わりぃ」

それを合図に俺も腕を解く
の足の間に座り、向き合うかたち

「・・・・・こっち見んな」

恥ずかしいのか視線を落とす
そんな彼の両頬を掌で包み、目線を合わせる

「?カラ・・・」

チュッ

以前より少しだけ大きなリップ音

カ「、俺はお前が好きだ」

「好き・・・って俺男だし、好きとか嫌いとかよくわかんねぇ」

哀しそうに瞳が揺れる

カ「分からないならこれから知ればいい、人生長いんだからな」

「ふーん、なら・・・教えてよ」

グイッと腕を引かれ、後頭部を押さえられる

カ「わっ・・んん・・・ふ、んうぅ」

何事かと驚いていたら、キスをされる
僅かに開いていた隙間から舌が割り込んでくる

「ん・・・は、ふっ」

カ「ん、や・・はぁ、んぅう」

舌が散々口腔内を暴れまわり、離された唇
互いの舌の間にツゥと銀色の糸が渡るが、すぐにプツリと切れた

カ「な・・・な」

息が上がり、頬に熱が集まる

「なにって、教えてくれるんだろ?恋人として」

なんてサラッと言っている
自分だけがアワアワしてるみたいで悔しい
でも

カ「あぁ、俺がの傍にいる。色んなものを分かち合えばいいさ」

「まぁ・・・よろしく」



始まりは何気なく、あっけないもの
それでもこの小さな一歩が、これからのと俺のスタート地点
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