• テキストサイズ

【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第7章 背負うもの


にしては饒舌に、しかし何かを吐き出すように重々しく語る

「・・・在り来たりだろ?」

自嘲気味に笑う
しかしその目には

カ「泣くな・・・」

「え・・・」

は自分の頬に手を当て、涙を触る
泣いていることに気付いていなかったようだ

彼の正面に回り、頭を抱き込む
子どもを胸に抱くように

「ふっ・・・・く」

声を押し殺しているのが痛々しい

カ「俺しかいないんだ、声を上げればいい」

そういうと背中に手が回され、服をギュッと掴まれる

「うぅ、あ・・・うあぁぁっぁあ」

堰を切ったように声を上げ、涙を流す
今はただ吐き出せばいい
たとえ在り来たりで、見る人がみれば軽い瑕(きず)だとしても

今の彼が背負うべきではない物なのに変わりないのだから


/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp