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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第24章 家族の時間


side.カラ松

結衣「ごめんなさいね、急に呼び出した上にお手伝いさせちゃって」

キッチンに着くなり言われる

カ「いえ、大丈夫です」

クスッと笑われる

結衣「そう固くならないで・・・っていきなりは無理かも知れないけど」

言いながらもテキパキと鍋やらケーキナイフやらを出している

結衣「私ね、こういうの夢だったの」

カ「夢、ですか?」

結衣「可愛いお嫁さんと台所に並んでお料理したり、おしゃべりしたり」

可愛いお嫁さん・・・ではないよな、俺

結衣「そんなんじゃないって顔してるわね」

カ「すみません」

何だか申し訳ないな

結衣「あら、私は夢が叶って嬉しいのよ?」

カ「・・・え」

結衣「確かに男の子を連れてきて驚いたけど、君を信じてるもの」

真っ直ぐこちらを見据えて言う結衣さん
を信じてる・・・か

結衣「その君が大切にしたい人なら、私達にとっても大切なのよ」

フワリと微笑まれた
血が繋がらないのに、どことなくに似ている

結衣「これから仲良くしてね」

カ「はい」

結衣「出来れば口調を崩して欲しいわ」

カ「努力します・・・あ」

結衣「ふふ、少しずつでいいのよ」

結局俺は見ているだけ、話してるだけだが、いいのだろうか

カ「あの、手伝いは」

結衣「あぁ、いいのよ。私がカラ松君と話したかったのと、蓮さんも君と話したかったみたいだから」

男同士話す時間が必要なのは分かる
父親だからこそ言えること、話すべきことがある

結衣「じゃ、運ぶの手伝ってくれるかしら。そっちのお盆お願いね」

カ「はい」

互いにお盆を手に、再びリビングへ向かった


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