• テキストサイズ

【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第24章 家族の時間


side.

約束通り、昼にカラ松を迎えに行き実家へ向かう

「ただいま」

以前とは違い、自然に言える

カ「お邪魔します」

結衣「あら、いらっしゃい」

相変わらずパタパタと小走りに出迎える

カ「あの、これ・・・お口に合うといいんですが」

いつぞやの逆だな

結衣「あらあら、気を遣わせちゃったみたいで。気にしなくてよかったのよ」

そう言いながら受け取っている

結衣「上がって。君の部屋、そのままだから荷物置いていらっしゃい」

「ん」

カラ松の手を引いて2階へ上がる
1年半振りに自室の戸を開けた

学習机にベッド、本棚
あまり物を置くのが好きじゃなかったから、必要最低限しかない

「適当に置いといていいよ」

カ「あぁ。シンプルだな」

「物が多いの好きじゃない・・・降りるか」

降りてリビングへ向かう

蓮「お帰り、。突然ですまないね、カラ松君」

「ただいま」

カ「いえ、お邪魔します」

父さんに促されて席に着く
母さんの視線が俺とカラ松の手を行き来した

結衣「お揃い?」

「あぁ、俺が作った」

そう、俺の指にも嵌められた指輪
お揃いにしようと思って、昨日帰ってから作った

カ「え、いつの間に・・・知ってたらチェーンにしたのに」

顔を赤くしている

「そう思ったから言わなかった」

カ「な、ズルい」

「カラ松が恥ずかしがるからじゃん」

カ「当たり前だろう?!」

蓮・結衣「ふふ」

あ、二人の前だったの忘れてた

結衣「本当に仲がいいのね」

蓮「あぁ、男の子を連れてきたのは驚いたが、心配無さそうだな」

カ「あ、えと、すみません」

カァッと赤くなりながら謝っている

蓮「気にすることはない、そう固くならないでくれ」

父さんの言葉に、困ったように笑うカラ松
それを合図のように母さんが立ち上がる

結衣「さてと、カラ松君。ちょっとこっちで手伝ってくれるかしら」

カ「?・・・はい」

母さんがカラ松を連れだってリビングを離れる
父さんと二人になるのは初めてだ
何か話すべきだろうか


/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp