• テキストサイズ

月に泣く~BLEACH~

第16章 ~㭭半~LIMIT2


ルキアは涙を浮かべながら白哉の手を握り直す


「兄様…兄様の気持ちが知る事が出来て私はとても嬉しいです」


「少しずつでもいい…ルキアと話をしろと…会話を通じてルキアの寂しさを埋めてくれと言われたのだ…」


「姉様に…ですか?」


「サラにだ……だが私はこのような事を口にするのは苦手だ…伝えるまでにこれほどの時間が経ってしまった…今更、遅いか?」


「遅くなどありません!!これからです…」


「そうか…これからが在るのもサラのお陰だ…サラが居なかったら私に太刀が深く刺さり死んでいただろう…私は礼を云わなくてはならぬ…頼む...サラを…サラを助けてくれ!!」


白哉らしからぬ叫びに一同驚くも卯ノ花はしっかりと頷いた


「兄様…もしやサラの事を…」


「緋真を想う心は変わらぬ…だがサラにも恋慕の念を抱いている…こんな兄は許せぬか?」


「いいえ…私もサラが大好きですから…」


「そうか…」


空が夕陽に染まるなか、ルキアの手を握りしめ白哉はゆっくりと目を閉じた



柔らかい風が吹く

何事のなかったかのような風

地面に当たるとサラサラと砂が舞う

その中をキラキラとした結晶が舞った


欠けた指輪はコナゴナに砕け空へと消えていった



/ 721ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp