第3章 『teacher』
ある日、いつものように心理テストをしていたときのことだった。
「ねえ、先生にもこの心理テストやってもらわない?」
と紗季ちゃん。
「え!?」
「うん!面白そう!」
なんか他の子は乗り気だ…
「大谷センセー」
「ん?」
「せんせー、今パッと思いついた異性を言ってくださーい!」
「えー、パッと思いついた異性?んー、」
「誰だろ?((小声))」
「河原かなー?」
「えーー!?」
「センセー、それね、将来結婚する相手なんだって!!!!」
「えー、でも、先生と生徒ってまずくない?」
「え?バレなきゃいいんじゃない?」
先生!なんてこと言うんですか!!!!
私の顔はもう恥ずかしさのために林檎のように。
冗談にしてはキツいっすよ、先生…
この事件(?)があってから、私は先生のことが頭から離れなくなった。