白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
ジャンプーの匂いは
お気に入りの香りじゃないけど
木兎の部屋の匂いと
なんだか合ってて
『本当に…変な人…
でも…その…木兎のそういう所…
好きだよ』
笑顔を運ぶ香りになってしまう
木兎、アンタなんなのよ
「なぁ…このまま
ここに居てくれねぇ?
抱き締めて寝てぇんだけど…
あ!信用出来ないなら
手、繋ぐだけでも!」
不意に木兎が囁いた言葉
『…え、でも…明日学校だし…
さすがに帰らなきゃ…
って!そんな仔犬みたいな目止めてよ!』
私だって
居たいとか思う…けど…。