白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第22章 翔び立つ蝶に隠す涙
ギャンギャン吠える木兎さんに
「木兎さんが誘ったくせに…」
呆れた様に言い放つ赤葦と
『赤葦くんは木兎と違って安心だし
ほら、木兎またぶつかる…!』
「うわ!スマ……ン?電柱?」
『後ろ向いて歩くから!
電柱に謝るとか』
笑ってる姫凪。
それは記憶にある
昔の姫凪と重なる
キラキラした笑顔。
「な、んで?」
相手がクロなら
悔しいけど分かる
なんで木兎さんなの?
なんで赤葦なの?
なんで…そこで
笑ってる……の?